木製の型に包丁をはめ、鉄のハンドルを利用したテコの応用により粗い目の回転研石で全体を荒く研ぐ。刃先の肉を落としていき、角度を決める。木の台の上で、ゆがみを調整する。
また木型にはめ、包丁の平面を研ぎ進め厚さを決める。砥石でついた荒い目を、バフをあてて細かくしていく。金床の上でタガネをいれ、ゆがみを取って、均等に砥石が当たるように修整していく。
包丁の刃先を研ぎ、刃をつけていく。刃ひきしながら仮の刃をつけておき再度、ゆがみをならす。
鍛冶ですいた裏をさらに研いできちんとした形にくぼみを整える。バフを当てて目を細かくし、刃をさらにうすく研ぐ。(刃あて)さらに、120番、220番のバフで目を細かくしていく。
木製の回転木砥で「目」をとおしていく。金剛砂を包丁に塗り付け、木砥にあて、きめ細かな裏面にする。その後、ゆがみを修整し、しのぎ筋を際立たせる為、型枠にはめしのぎ筋にそって木片(樫の木など)で摺りつける。
砥石の粉をねって泥状になったものをゴム片につけて切刃の部分をこする。これにより軟鉄の部分がくもり、刃金部分は、さらにつやが出て刃紋(刃境)がくっきり浮き出る。そして最後に目の細かい砥石で刃先を研ぎ上げ、かえりなどをとり、切れ味よく仕上げる。
水をよく拭き取り、錆び止めの油ひきをして最後に柄をつけ箱に入れて完成。
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